サーバーの処分、PC買取業者でも対応できます

「サーバーの処分を考えているが、PC買取の業者でも引き取ってくれるのか?」——この質問は実際によく受けます。答えはYesです。ただし、すべてのPC買取業者がサーバーに対応しているわけではありません。

サーバーはPCと違い、搬出の物理的な制約、RAID構成のデータ消去、高負荷環境による部品劣化など、PC買取とは異なるノウハウが必要です。この記事では、法人サーバーの買取を検討している担当者向けに、対応機種・相場の目安・データ消去の注意点を具体的にまとめます。

買取対象になるサーバーの種類

ラックサーバー(1U / 2U / 4U)

データセンターやサーバールームにラックマウントで設置されるタイプ。法人サーバーの主流で、買取需要も最も高い。

  • 高値がつきやすい機種: Dell PowerEdge R740/R750、HP ProLiant DL380 Gen10/Gen11、Lenovo ThinkSystem SR650
  • 製造3年以内・Xeon Scalable第3世代以降なら、1台5万〜20万円の買取額がつくことも
  • 搬出にはラックからの取り外し作業が必要。業者の出張対応が前提

タワーサーバー

オフィスのサーバールームや事務所の片隅に設置されるタイプ。中小企業のファイルサーバーやActive Directory用途で多い。

  • 対応機種例: Dell PowerEdge T340/T440/T640、HP ProLiant ML350 Gen10、Lenovo ThinkSystem ST550
  • 買取相場: ラックサーバーより需要が限定的で、同スペックでもラックサーバーの6〜7割程度
  • 搬出はPCとほぼ同じ(台車で運べる重量)

ブレードサーバー

シャーシに複数のブレードを挿す高密度タイプ。大企業や大規模システムで使われる。

  • 対応機種例: HP BladeSystem c7000 + BL460c Gen10、Dell PowerEdge MX
  • 買取可能だが、シャーシ込みでないと値がつきにくい。ブレード単体での買取は相場が低め
  • 台数・構成によって査定が大きく変わるため、必ず詳細スペックを提示して見積もりを取る

ストレージ(NAS / SAN)

サーバーとセットで処分されることが多い。

  • 対応機種例: Dell EMC PowerVault、NetApp FAS、Synology(法人モデル)
  • HDDが大量に搭載されているため、データ消去の工数が大きい
  • ストレージ単体で買取する業者は限られるが、サーバーとまとめて出すと引き取ってもらいやすい

メーカー・世代別の買取相場

以下は正常動作品の目安です。ストレージ・メモリ構成で大きく変わるため、あくまで参考値として見てください。

補足: サーバーの買取額はメモリ容量とストレージ構成に大きく依存します。同じR740でもメモリ64GBと256GBでは査定が2〜3倍変わることがある。見積もり時にはCPU型番・メモリ容量・ストレージ構成(HDD/SSDの本数と容量)を必ず伝えてください。

サーバーのデータ消去——PCとの違い

サーバーのデータ消去はPCより手順が複雑です。その理由は3つ。

1. RAID構成の解除が必要

法人サーバーのほとんどはRAID(RAID 1、RAID 5、RAID 6、RAID 10等)でストレージが冗長化されています。RAID構成のまま個別のHDD/SSDに消去ソフトを適用しても、RAIDコントローラが介在するため正常に消去できないケースがあります。

正しい手順は、まずRAIDを解除(Delete Virtual Disk)してから、各ディスクに対して個別にソフトウェア消去を実行すること。RAIDコントローラの操作に慣れていないと、この時点で手が止まる担当者が多いです。

2. ディスク本数が多い

PCはストレージ1本(多くて2本)ですが、サーバーは8本、12本、場合によっては24本のHDD/SSDが搭載されています。1本あたり30〜60分のソフトウェア消去を直列で実行すると、24本で12〜24時間。並列処理できる消去環境がないと、実務的に回りません。

3. SAS接続のHDD/SSDがある

サーバー用のHDD/SSDはSAS(Serial Attached SCSI)インターフェースが主流です。PC用のSATA接続とは物理的にコネクタが異なり、PC向けの消去ソフトではSASドライブを認識できない場合があります。サーバー対応の消去ソフト(blanccoやFlashErase等)を使う必要があります。

こうした事情から、サーバーのデータ消去はPC以上に業者委託を推奨します。 自社のIT部門で対応できなくはありませんが、RAID解除の手順ミスでデータが消え残るリスクを考えると、専門業者に任せたほうが安全です。ADEC認定業者であれば、サーバー特有の消去手順にも対応しています。

サーバーの買取・データ消去もお任せください

電脳マーケットはラックサーバー・タワーサーバー・ストレージの買取に対応。RAID構成のデータ消去もADEC認定プロセスで実施します。

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サーバー買取で確認しておくべき5つのポイント

1. 搬出経路の確認

ラックサーバーは1台20〜30kgあり、ラックに搭載された状態だとラック全体で200kg超になることも。エレベーターの耐荷重、搬出経路の幅、ビルの搬入口の高さ——これらを事前に確認しておかないと、当日搬出できないという事態になります。

業者に出張買取を依頼する場合、事前にサーバールームの写真とフロアの図面を共有しておくとスムーズです。

2. リース品か購入品か

PCと同様、リース契約中のサーバーは売却できません。サーバーはリース期間が5年のケースが多く、リース満了後の所有権移転確認が必要です。

3. 保守契約の状況

メーカー保守(Dell ProSupport、HP Care Pack等)が残っている場合、保守契約の移転や解約が必要になることがあります。買取業者側で対応できるケースもあるので、保守契約の有無と期間を見積もり時に伝えてください。

4. ライセンスの扱い

Windows Serverのライセンスはハードウェアに紐づくOEMライセンスが多い。この場合、サーバーと一緒にライセンスも移転します。ボリュームライセンスの場合は移転不可なので、消去時にOS自体も削除する必要があります。VMware vSphereやRed Hatのサブスクリプションは解約手続きを忘れずに。

5. 撤去工事の費用

ラックサーバーの撤去は、ケーブル抜線→ラック取り外し→梱包→搬出の流れになります。業者によっては撤去工事費を別途請求するケースがあります。買取額から撤去費用を差し引いた「手取り金額」で比較してください。

撤去費用の目安は、10台程度のラックサーバーで3万〜8万円。データセンターの入館手続きが必要な場合はさらに費用がかかることがあります。

PC買取業者にサーバーを出すメリット

サーバー専門のITAD(IT Asset Disposition)業者も存在しますが、PCとサーバーを同時に処分するなら、両方対応できる業者にまとめて出すほうが効率的です。

メリット1:窓口の一本化。 PCは買取業者A、サーバーはITAD業者Bに分けると、見積もり・スケジュール調整・データ消去証明書の管理がすべて二重になります。1社にまとめれば担当者の工数が半分以下になります。

メリット2:まとめ査定のスケールメリット。 PC 50台 + サーバー5台をまとめて出すと、サーバー単体で出すより査定が上がることがあります。業者にとって出張1回で回収できる点数が増えるため、1件あたりのコストが下がるからです。

メリット3:データ消去の統一基準。 PCもサーバーも同じADEC認定プロセスで消去証明書を発行してもらえるので、社内の管理基準を統一できます。監査時の説明も「全機器をADEC認定業者で消去」の一言で済む。

サーバー買取額を上げるためのポイント

メモリの増設分は申告する。 購入後にメモリを増設している場合、デフォルト構成よりも高値がつきます。DDR4 ECC Registered 32GBモジュール1枚でも中古市場で3,000〜8,000円の価値があるため、増設分は見積もり時に必ず伝えてください。

ストレージの構成を詳細に伝える。 SAS SSD 1.92TB x 8本とSAS HDD 2TB x 12本では、同じサーバーでも査定が数万円変わります。ストレージの型番・本数・容量は最も査定に影響する要素です。

レールキットと電源ケーブルを付ける。 ラックサーバーのレールキット(ラックへの取り付け金具)が欠品していると、3,000〜5,000円の減額になります。電源ケーブルも同様。搬出前に確認してください。

時期はPCと同じく年度末を避ける。 サーバーもPC同様、3月に処分が集中します。6月〜10月は比較的査定が良い傾向があります。

まずは構成リストを送ってください

サーバーの買取はPCより個体差が大きく、「相場表を見れば金額がわかる」というものではありません。CPU・メモリ・ストレージの構成で査定が大きく変わります。まずはサーバーの型番と構成(可能であればiLO/iDRAC等のシステム情報画面のスクリーンショット)を送ってください。最短当日中に概算をお返しします。

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