リース満了後の選択肢は3つ

法人PCのリース契約が満了を迎えたとき、取れる選択肢は3つです。

  1. リース会社に返却する
  2. 再リースで使い続ける
  3. 所有権を取得して、自社で買取 or 廃棄する

どれが正解かは、PCの状態・残存価値・社内の入れ替え計画によって変わります。ただし、1つだけ断言できることがあります。何も考えずに返却するのは、かなりの確率で損をしている。

なぜか。リース満了PCの所有権を取得して買取業者に売却すれば、取得費用を上回る買取収入が得られるケースが多いからです。この記事ではその具体的な数字まで出します。

選択肢ごとのメリット・デメリット

返却:手軽だが、隠れたコストがある

リース会社に機器を返す。手続きは一番シンプルです。

メリット

  • 原則として追加費用が発生しない
  • 機器の保管スペースが不要
  • リース会社が回収してくれるので物流の手間が少ない

デメリット

  • データ消去は排出元(自社)の責任。リース会社に任せるのはリスクが高い
  • 原状回復費が請求されることがある。キーボード破損・液晶の線・バッテリー膨張など、1台あたり2,000〜5,000円の修繕費がかかるケースも
  • まだ価値のあるPCを「タダで返す」ことになる。もったいない

原状回復費は契約書の細かい条項に書かれていて見落としやすい。50台返却して原状回復費が1台3,000円なら、15万円の出費です。これが意外と見積もりに含まれていない。

再リース:月額は安いが、先送りのツケは大きい

リース満了後に再度リース契約を結んで同じPCを使い続ける方法。月額リース料が当初契約の約1/10になるため、短期的にはコストが下がります。

メリット

  • 月額が大幅に下がる(元の月額が1台3,000円なら再リースは300円程度)
  • 入れ替え作業が発生しない
  • 予算が厳しい年度の「繋ぎ」としては有効

デメリット

  • 老朽化したPCを延命するだけ。性能面・セキュリティ面のリスクが蓄積する
  • OSサポート終了(Windows 10は2025年10月終了済み)を跨ぐ可能性
  • 故障率が上がる。製造4年超のPCの年間故障率は15〜20%という調査もある
  • 結局どこかで入れ替えが必要になり、先送りした分だけ買取価値が下がる

再リースは「あと半年で新PC調達の予算がつく」という状況なら合理的です。1年以上の延命は、故障対応の工数と生産性低下を考えるとトータルコストが高くつく。

所有権取得→買取:利益が出る可能性がある

リース満了後に所有権をリース会社から移転(買い取り)して、自社資産にしたうえで買取業者に売却する方法。手続きは一手間増えますが、金銭的にはこれが最も有利になるケースが多い。

メリット

  • 所有権取得費(残存簿価ベースで1台1,000〜5,000円程度)より高い金額で売却できることが多い
  • 買取業者経由でADEC認定のデータ消去証明書を取得できる
  • 固定資産除却による会計処理もシンプル

デメリット

  • リース会社との所有権移転手続きが必要(書類の往復に1〜2週間)
  • 所有権取得から売却までの期間、自社で保管するスペースが必要
  • PCの状態が悪ければ買取額が取得費を下回るリスクもゼロではない

ポイントは「リースの残存簿価」と「中古PC市場での買取額」の差額です。リース契約では通常、満了時の残存簿価は取得価額の5〜10%程度。つまり当初15万円のPCなら、所有権取得費は7,500〜15,000円。一方、製造3〜4年のCore i5搭載PCの買取相場は5,000〜20,000円。取得費を上回る買取額が出れば、そこが利益です。

50台のコストシミュレーション

具体的な数字で比較します。条件は以下の通り。

  • 機種:第11世代Core i5搭載ノートPC(取得価額1台15万円)
  • リース期間:4年
  • 再リース月額:1台300円
  • 所有権取得費:1台10,000円(残存簿価ベース)
  • 買取査定額:1台8,000円(市場相場の中間値)

所有権取得→買取のパターンでは、取得費50万円に対して買取収入40万円。差し引き10万円の支出に見えますが、返却時の原状回復費(7.5万〜15万円)がかからず、データ消去証明書も無料で取得できる。返却と比べて実質コストが同等か、むしろ安くなる計算です。

さらに、査定額が10,000円以上つく機種であれば完全に逆転します。取得費以上の買取収入が出て、純粋な利益になる。製造3年以内の上位モデルなら十分にあり得るラインです。

リース満了PCの買取査定、無料で承ります

所有権取得前でも概算査定が可能です。機器リストをお送りいただければ、取得すべきかどうかの判断材料をお出しします。

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お電話でもお気軽に:03-6824-1085(平日9:00-18:00)

所有権移転の手続きと注意点

所有権を取得すると決めたら、以下の流れで進めます。

1. リース会社に所有権移転の申請を行う。 契約満了の1〜2ヶ月前に連絡するのがベスト。満了後でも申請は可能ですが、遅れると自動的に再リースに移行する契約もあるので、契約書の自動更新条項を必ず確認してください。

2. リース会社から移転費用(残存簿価ベース)の見積もりが届く。 金額を確認して社内稟議へ。このとき、並行して買取業者にも査定を依頼しておくと、稟議書に「取得費○○円、買取見込み○○円、差額○○円の収益」と書けます。決裁が通りやすい。

3. 移転費用を支払い、所有権移転の確認書(証明書)を受領する。 この書類は買取業者への売却時に必要になることがあるので、大切に保管してください。

4. 自社の固定資産台帳に登録し、買取業者に引き渡す。 買取業者がデータ消去と証明書発行を行い、買取金額が振り込まれます。

注意点を3つ。

  • リース残債がある状態では所有権移転はできません。 中途解約の場合、残リース料の支払いが先。
  • リース会社によっては移転手数料(5,000〜10,000円程度)が別途かかる場合がある。 見積もり時に確認を。
  • 複数拠点にPCが分散している場合、回収の段取りを先に組んでおく。 所有権を取得してから「あの拠点のPC、誰が回収するの?」とならないように。

「返却」の前に、必ず買取査定を取ってください

リース満了のPCを何も考えずに返却するのは、お金を捨てているのと同じかもしれません。所有権を取得して買取に出せば、取得費以上の金額が戻ってくる可能性は十分にあります。

まずやるべきことは2つ。リース会社に所有権移転費用の見積もりを取ること。そして買取業者に査定を依頼すること。この2つの数字を比較するだけで、最適な判断ができます。所有権取得前の段階でも概算査定は可能なので、まず金額を確認するところから始めてください。

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