IT資産台帳がない会社は、暗闘の中で経営している
社内にPCが何台あるか正確に答えられるか。各PCのスペック、購入日、使用者は把握できているか。この質問に即答できない企業は、IT資産の管理ができていない。
台帳がないと何が起きるか。退職者のPCが放置される。ライセンスの無駄払いに気づかない。入れ替え時期を見誤って、急な出費が発生する。買取に出すときも台帳がなければ、全台のスペックを1台ずつ調べ直す羽目になる。
逆に言えば、台帳が1枚あるだけでこれらの問題はほぼ解決する。高額なツールは要らない。Excelで十分だ。
台帳に必要な10項目
最低限これだけ入れておけば、実務で困ることはほとんどない。
- 管理番号:自社ルールで連番を振る(例:PC-2024-001)
- 機器種別:PC / タブレット / スマホ / モニター / ルーター等
- メーカー・型番:Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 11 など
- シリアル番号:本体裏面のラベルまたはBIOS画面で確認
- 購入日:不明なら「推定○年頃」でも記入する。空欄にしないこと
- 取得価額:減価償却や売却時の損益計算に必要
- 使用者:個人名 or 「営業部共有」「受付端末」など
- 設置場所:本社3F、大阪支店、リモート持ち出し中 等
- ステータス:使用中 / 保管中 / 修理中 / 廃棄予定 / 処分済み
- 備考:バッテリー膨張、画面不良、増設メモリありなどの申し送り
完璧を目指すと入力のハードルが上がって、結局誰もやらなくなる。項目を増やしたくなっても、最初は10項目に絞ること。運用が定着してから列を追加すればいい。
台帳の初期データをどう集めるか
50台以上のIT機器があると、1人で全台を調べるのは現実的ではない。効率的な方法を3つ紹介する。
Googleフォームで全社員に申告してもらう。 「手元にある会社のIT機器を教えてください」とフォームを送り、型番・シリアル番号の写真を添付させる。回答率は80%程度見込める。未回答者には個別にリマインドする。
Active DirectoryやIntuneのデバイス一覧を出力する。 Microsoft環境を使っている企業なら、管理下のデバイス情報をCSVで出力できる。ここから型番・OS・メモリ量は自動的に取得できる。
購買記録からさかのぼる。 経理部門に過去5年分のPC購入履歴を出してもらう。注文書や請求書から型番・台数・購入日・取得価額が拾える。
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棚卸しの進め方
頻度
半年に1回が現実的だ。四半期ごとにできればベストだが、専任IT担当がいない中小企業で月次は負荷が大きすぎる。
ただし、以下のタイミングでは都度更新を入れる。
- 新規PC購入時
- 入退社時(PCの割り当て・回収)
- 修理・故障発生時
- 処分・売却実施時
実施手順
- 台帳から現在「使用中」「保管中」のリストを出力する
- 各部署に現物確認を依頼する(管理番号シールの貼付があると確認が早い)
- 台帳と現物を突合し、不一致を洗い出す
- 不一致の原因を調査して台帳を修正する
- ステータスを更新する
所要時間の目安は、50台規模で延べ4〜6時間。100台で1〜2日。管理番号シールを事前に全台に貼っておくと、突合作業が格段に早くなる。
よくある失敗パターン
台帳を作って満足、更新しない。 これが圧倒的に多い。半年後に棚卸しをしたら台帳と現実がまったく合わない。対策は「更新トリガー」を明文化すること。新規購入・異動・故障・処分の4イベントで台帳更新を必須にする。
管理番号を振らずにシリアル番号だけで管理する。 シリアル番号は長くて覚えにくい。「PC-001」のような短い管理番号を自社で振り、本体にシールを貼る。棚卸し時の照合スピードが3倍は変わる。
いきなり高額なIT資産管理ツールを導入する。 月額数万円のSaaSを契約しても、運用ルールが整っていなければ情報が入力されない。Excelで3〜6ヶ月運用して、「ここが手作業の限界」と感じたポイントが明確になってからツールを検討しても遅くない。50台以下ならExcelで十分回る。
台帳データは買取時にそのまま使える
IT資産台帳を整備しておくと、PCの入れ替え・処分時に大きなメリットがある。台帳データ(型番・台数・購入日・状態)をそのまま買取業者に送れば、概算見積もりがすぐに出る。
台帳がない場合、50台のPCを1台ずつ裏返してシリアル番号を読み取り、Excelに手入力する作業が発生する。これだけで丸1日潰れる。「台帳があれば5分で終わる作業に8時間かける」のは、どう考えても非効率だ。
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